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長野県諏訪市の酒蔵、麗人酒造(株)にて、初心者や通の方向けのお酒、30年ものもあるというレアなヴィンテージ大吟醸酒、そしてそれらに合わせやすい料理について伺いました。
店外では霧ヶ峰の伏流水を使った仕込み水も飲むことができ、店内では豊富な種類の日本酒やビールも試飲できます。
営業部部長 小口雅史さんへのインタビュー。(2016年秋)
麗人らしさとは
こちらの酒蔵は創業が寛政元年、江戸時代の中期~後期から酒造りを行っています。
寛政元年という銘の入った木札が屋根裏から出てきました
当時からある建物という歴史の証明にもなっています。
麗人は長野県の酒米、特に美山錦を主に使っています。
仕込み水は霧ヶ峰からの伏流水を使っています。
軟水のきれいな柔らかいお水、全体的な特徴としてはすごく飲みやすくきれいな味です。
その中でも辛口だったり甘口だったり、特定名称によってもそれぞれ違いますが、比較的やさしい飲み口のお酒が多いです。
初心者の方の日本酒選び
飲みやすいので、きついとか飲みにくいというのは比較的少ないです。
個人的なおすすめとしては純米吟醸の「麗人」。
初心者の方にも飲みやすい。
香りが少しフルーティな感じ。
飲み口がさっぱりしていますので日本酒くささというよりは洋風でフルーティ、ワイングラスで飲んでいただいてもいい感じになっています。
通の方にお勧めの飲み方
「辛口の極」というお酒があります。
辛口にこだわっていまして、日本酒度では+10くらいまで辛さを求めています。
味もかなりすっきりさせていて、料理の邪魔をせず、食中で飲んでも、スーと入るようなお酒に仕上げています。
個人的なお好みは
通年の商品でいえば純米吟醸を飲んでいます。
季節では、秋なら秋あがり、春なら新酒、冬から春にかけては新酒しぼりたて、夏なら生酒関係ですとか。
自分のこだわりとしては純米吟醸や純米大吟醸などを調整しながら楽しんでいます。
どんな料理に合いますか
季節に応じてこの時期、秋では原酒、味のしっかりしたものを出していますので、鍋や、しっかりこってりした料理にも合わせやすいです。
辛口の吟醸などは刺身や寿司、淡白な料理にもすごく合わせやすいです。
純米吟醸などは洋食っぽい感じ、クリーム系の料理などにもすごく合わせやすいので、味や季節に合わせてお楽しみいただければいいなと思います。
古酒をつくる
古酒を作るのはどうしても時間がかかるということで、今やっているところがすごく少なくて。
弊社の古いものですと、古いものだと1978年醸造の大吟醸から、ヴィンテージものの30年少々から10年ものまであり、毎年の大吟醸をとってあって注文に応じて出荷しています。
やはりそれぞれの濃醇さ、芳醇さがあります。
古酒と料理の食べ合わせ
何と食べ合わせますかというと、チーズや味付けの濃いもの、中華料理やちょっと油っこいものなどが抜群に合いますね。
古酒の貯蔵について
大吟醸の場合は、一升瓶で貯蔵します。
蔵の中で常温でやっています。
冷温貯蔵するとへんかな少ないのですが、常温で貯蔵することによって、同じ年代でもお酒の熟成度合いが瓶によってもかなり違ってくるので、そういう楽しさはあります。
びっくりするような良いお酒になっているものもあります。
これから30年ものを作ろうとすると30年後にしか出てこないという当たり前のことではありますが、年をとるごとに熟成していく円熟の旨味があります。
やりがい
お酒も生き物ですので、毎年良いものをちゃんと作っていきたいというところがたいへんなところですね。
味をみて買っていただいて「美味しい」という一言。
これが本当にうれしい一言ですので、やりがい、うれしさを感じます。
どちらで買えますか
東京などで常時置いてあるというところはあまり無いのですが、ネットでは通販をしています。
麗人酒造株式会社
http://www.reijin.com/